Debian sarge で提供されている PHP はバージョンが 4.3.10 であるため、 PHP5 を使いたい場合は、testing のパッケージを使ったり、 Dotdeb 版のパッケージを使ったりする。 しかし、Dotdeb 版のパッケージは i386 と amd64 用のものしか用意されていない。 そこで、Dotdeb 版 PHP5 を PowerPC 用にビルドしたパッケージを用意した。 ただし、ビルド時の configure オプションはそのままなので、 カスタマイズした PHP が欲しい場合は、 PHP5 の sarge 用パッケージのビルド のページを参考に自分で用意して欲しい。
Revulo のファイル置き場 からパッケージをダウンロードする。 lighttpd と組み合わせる場合、最低限必要なのは以下のパッケージ *1。
PEAR のライブラリが簡単に使えるようにするために、 以下のパッケージもあった方が良い。
その他のパッケージは、お好みに応じて。
PHP5 のパッケージの依存関係を満たすために、以下のパッケージをインストール。
# aptitude install libbz2-1.0 # aptitude install libreadline5 # aptitude install libxslt1.1
PHP5 のパッケージ群をインストール。
# dpkg -i php5_5.1.6-0.dotdeb.2_all.deb \ > php5-cgi_5.1.6-0.dotdeb.2_powerpc.deb \ > php5-cli_5.1.6-0.dotdeb.2_powerpc.deb \ > php5-common_5.1.6-0.dotdeb.2_powerpc.deb \ > php5-pear_5.1.6-0.dotdeb.2_all.deb
/etc/php5/cgi/php.ini, /etc/php5/cli/php.ini の設定を以下のように変更。
magic_quotes_gpc = Off default_charset = UTF-8 date.timezone = Asia/Tokyo mbstring.language = Japanese mbstring.internal_encoding = UTF-8 mbstring.substitute_character = none
/etc/lighttpd/conf-available/10-fastcgi.conf の bin-path の設定を、 以下のように変更。
"bin-path" => "/usr/bin/php-cgi",
以下のコマンドを実行し、mod_fastcgi モジュールを有効にする。
# lighty-enable-mod fastcgi # /etc/init.d/lighttpd force-reload
php5-common のパッケージをインストールすることにより、 30分ごとにディスクアクセスが発生するようになるので、 それが嫌な場合は、 玄箱のディスクアクセスの抑制 のページを参考に設定を行う。
以下のような /home/www/phpinfo.php を作成。
<?php phpinfo(); ?>
Web ブラウザで http://kuro-box/phpinfo.php にアクセスして、 PHP の情報が表示されることを確認。