玄箱 (PowerPC アーキテクチャのもの) に lenny をインストールします。 フラッシュを書き換えて U-Boot を用いる方法もありますが、 ここでは、loader.o モジュールを用いて、 別パーティションにインストールした lenny を起動する方法を採ります。
インストール手順の概要としては、次のようになります。
なお、以下の手順通りに作業を行うと、玄箱のデータは全て消えてしまいます。 必要ならデータのバックアップを取っておくなり、手順を工夫するなりして下さい。 また、ここで配布しているファイルや以下の説明に関して、 一切の保証はしませんので、利用は自己責任でお願いします。
EM モードに移行し、ハードディスクのパーティションを次のように分割して下さい。
パーティション | サイズ | 用途 |
/dev/hda1 | 256 MB 〜 2 GB | ブート用 |
/dev/hda2 | 256 MB | スワップ領域 |
/dev/hda3 | 4 GB 程度? | lenny 用 |
/dev/hda4 | 残り全部 | データ用 |
面倒なら、インストーラに任せれば、自動的に /dev/hda1 から /dev/hda3 の3つのパーティションに分割してくれるので、それでも構いません。 ただしその場合は、データのファイルも /dev/hda3 のパーティションに置くことになります。
MontaVista Linux をインストールするには、以下のセットアッププログラムを使用して下さい。
Debian をインストールする場合は、 玄箱に Debian をインストールする のページを参照して下さい。
ただし、ここでセットアッププログラムを用いてインストールすると、パーティションは切り直されてしまいます。 自分でパーティションを分割した場合には、tmpimage.tgz などのイメージファイルを、手動で玄箱に展開して下さい。 具体的な方法については、掲示板のこちらの書き込みを参考にして下さい。
以下のファイルをダウンロードし、ftp で玄箱に転送して下さい。 カーネルとカーネルモジュール以外のファイルは、玄箱と玄箱/HG とで共通で使えます。
telnet を使って、root というユーザーで玄箱にログインします。 初期状態のままなら、パスワードは kuroadmin (初代玄箱は kuro らしい) です。
Kuroutoshikou KURO-BOX/HG (IESHIGE) Linux/ppc 2.4.17_mvl21 KURO-BOX login: root Password: Linux (none) 2.4.17_mvl21 #24 2004年 10月 19日 火曜日 17:17:03 JST ppc unknown root@KURO-BOX:~#
ファイルを転送したディレクトリに移動し、インストーラを実行して下さい。
# cd /tmp # tar xvfz debian-lenny-installer-kuroBOX-20090317.tgz # sh debian-lenny-installer-kuroBOX.sh (玄箱 の場合) # sh debian-lenny-installer-kuroHG.sh (玄箱/HG の場合)
インストール終了後は、デフォルトで lenny が起動するようになるので、 こちら のページの説明に従って、パスワードの変更などを行って下さい。
上記のファイルのうち必要なものをダウンロードし、各パーティションに次のように配置して下さい。 新しめの Debian 化キットであれば、loader.o モジュールや Linux 2.6 のカーネルはすでに含まれています。
/etc ディレクトリに kuro_load_param というファイルがあります。 そのファイルの OPTIONS の設定を次のように書き換えて下さい *1。
OPTIONS="root=/dev/hda3"
あとは、再起動すれば、lenny が起動するはずです。