最終更新: 2009-02-16 (月) 01:53:42
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玄箱のカーネルのバージョンアップ

目次

loader.o について

玄箱は、バージョン 2.4.17 のカーネルが FLASH ROM に焼きこまれており、 常にそのカーネルから起動するようになっている。 そのため、普通の Linux マシンのようにはカーネルのバージョンアップはできない。 しかし、その制限を回避する方法がいくつか編み出されている。

  • loader.o を用いる
  • FLASH ROM を書き換える
  • U-Boot を用いる

Debian 化キットには loader.o が既に組み込まれているので、 ここでは loader.o を用いる方法で、新しいバージョンのカーネルを利用する。 残りの2つの方法は、それなりの準備(と覚悟)が必要な方法で、 自分ではまだ試したことが無いので、ここでは取り上げない。

カーネルのダウンロード

コンパイル済みのカーネルとモジュールが、 Genbako kernel collection (もしくはそのミラーサイト) で配布されているので、それをダウンロードしてくる。 一応、この文章を書いている時点での最新版にリンクしておくが、 結構頻繁に更新されているので、 上記のサイトに飛んで最新版をダウンロードする方が良い。

Windows マシンでダウンロードした場合は、ftp などを用いてファイルを玄箱に転送しておく。

バージョンアップ前の準備

Debian 化キットのバージョンが古い場合、 カーネルのバージョンアップ前にいくつかの作業が必要になる。 詳しくは、以下のファイルを参照 *1

なお、以下の Debian 化キットであれば既に対策がされているので、 この作業は不要。

カーネルのインストール

以下のコマンドを実行し、カーネルイメージを /boot ディレクトリに展開。

# cd /boot
# tar xvfz /home/revulo/kernelimage-2.6.25.1-kuroHG.tgz

玄箱を再起動してログインし直し、 カーネルのバージョンが以下のように表示されるのを確認。

Linux kuro-box 2.6.25.1-kuroboxHG #9 Sun May 4 21:29:57 JST 2008 ppc

カーネルモジュールのインストール

module-init-tools パッケージをインストール。

# aptitude install module-init-tools

カーネルモジュールを /lib/modules ディレクトリに展開。

# cd /lib/modules
# tar xvfz /home/revulo/modules-2.6.25.1-kuroHG.tgz

モジュールの依存関係ファイルを作成。

# depmod -a
*1 おそらく必要なのは /etc/init.d/kuro_load の insmod に -f を付加、の部分だけだと思うが、未確認なので。

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