玄箱は、バージョン 2.4.17 のカーネルが FLASH ROM に焼きこまれており、 常にそのカーネルから起動するようになっている。 そのため、普通の Linux マシンのようにはカーネルのバージョンアップはできない。 しかし、その制限を回避する方法がいくつか編み出されている。
Debian 化キットには loader.o が既に組み込まれているので、 ここでは loader.o を用いる方法で、新しいバージョンのカーネルを利用する。 残りの2つの方法は、それなりの準備(と覚悟)が必要な方法で、 自分ではまだ試したことが無いので、ここでは取り上げない。
コンパイル済みのカーネルとモジュールが、 Genbako kernel collection (もしくはそのミラーサイト) で配布されているので、それをダウンロードしてくる。 一応、この文章を書いている時点での最新版にリンクしておくが、 結構頻繁に更新されているので、 上記のサイトに飛んで最新版をダウンロードする方が良い。
Windows マシンでダウンロードした場合は、ftp などを用いてファイルを玄箱に転送しておく。
Debian 化キットのバージョンが古い場合、 カーネルのバージョンアップ前にいくつかの作業が必要になる。 詳しくは、以下のファイルを参照 *1。
なお、以下の Debian 化キットであれば既に対策がされているので、 この作業は不要。
以下のコマンドを実行し、カーネルイメージを /boot ディレクトリに展開。
# cd /boot # tar xvfz /home/revulo/kernelimage-2.6.25.1-kuroHG.tgz
玄箱を再起動してログインし直し、 カーネルのバージョンが以下のように表示されるのを確認。
Linux kuro-box 2.6.25.1-kuroboxHG #9 Sun May 4 21:29:57 JST 2008 ppc
module-init-tools パッケージをインストール。
# aptitude install module-init-tools
カーネルモジュールを /lib/modules ディレクトリに展開。
# cd /lib/modules # tar xvfz /home/revulo/modules-2.6.25.1-kuroHG.tgz
モジュールの依存関係ファイルを作成。
# depmod -a